松江市東出雲町について
松江市東部に位置する東出雲町は、東西に7.3㎞、南北に9.5㎞、面積約42.64km²のコンパクトなまちです。南部には京羅木山や星上山を有する緑豊かな山々あり、そこから意宇川、市の原川、意東川などの河川がまちの中央部に広がる平野を潤しながら汽水湖・中海へ向かって北下する、山・野・水が調和したまちです。
人口は約15,300人(平成26年4月現在)。朝夕は元気な子どもたちの声が、日中は工場や車などの機械音、地域住民の元気な営みが響きわたる元気なまち、それが東出雲町です。
人が集まる元気なまちです

東出雲町は、JR揖屋駅、国道9号、山陰道松江・安来道路と東出雲インターチェンジを有する利便性の良さから、市内外からたくさんの人が移り住む松江市内でも数少ない人口増加を続けている地域です。
商工業事業所も多く集積するなど経済活動も盛んで、1中学校3小学校と公民合わせ5幼児園・保育園では、毎日子どもたちの元気な声が響いています。
町内は大きく4地域(出雲郷、揖屋、上意東、下意東)に分かれています。その中には、80を超える自治会、60超の各種住民団体・グループなどがあり、従来からの住民と新しく移り住んで来られた住民とが調和・融合しながら、大小さまざまな地域コミュニティー、住民ネットワークが形成されています。
神話や歴史に彩られたまちです

東出雲町には、黄泉比良坂や伊邪那美命を祀る揖夜神社、日本三大舟神事・ホーランエンヤの起源となった阿太加夜神社など、神話や伝説、歴史、逸話が伝えられる名所旧跡、社寺などが数多くあります。
特に黄泉比良坂や揖夜神社は、平成24年の古事記編さん1300年を機に注目度が急上昇。全国各地からたくさんの観光客の皆さんが訪れています。ホーランエンヤは平成21年に行われ、勇壮な櫂伝馬踊りが披露・奉納される意宇川出雲郷橋や阿太加夜神社には3日間でのべ12万人もの人が集まりました。次は平成31年に開催される予定です。
ものづくりが盛んなまちです

「東出雲の三傑」と称えられる佐藤忠次郎は、現在の三菱農機㈱の前身である佐藤造機の創始者。大正初期から農機具を中心とした機械器具製造業が集積するまちとして現在に至ります。また、中海に面しているため、その昔は水産業も盛んでした。中でも、島根県の県魚「アゴ(トビウオ)」のすり身を用いた「あご野焼き」をはじめとする水産練物製品の生産高は県内随一を誇っています。現在も9社のかまぼこ工場があり、「揖屋かまぼこ」は東出雲を代表する特産品です。

さらに古い歴史と伝統を誇っているのが、上意東畑地区のほし柿です。19戸の生産農家が毎年40万個前後を生産・出荷しています。ほし柿づくりの歴史は戦国時代までさかのぼり、出雲国尼子氏と合戦を繰り広げた毛利軍の農民武士が手軽な兵糧として当地に伝えたのが始まりと言われています。400年前の伝統製法を継承し、エコ重視の生産・加工方法にこだわる「まる畑ほし柿」は、平成25年3月、全国でわずか33品目(県内では2品目)しかない「本場の本物」の認定を受けました。また、11月中下旬が最盛期のほし柿づくりですが、19農家の乾燥小屋に柿すだれが並ぶ風景は東出雲を代表する秋の風物詩です。